今夜は、緊急の音楽記事です。
急を要するほどうれしかったのです!
01
THE ROD STEWART SESSIONS 1971-1998
ロッド・スチュワート
ロッド・スチュワートの新しいCDがリリースされました。
新しく録音されたアルバムではなく、1971年から1998年までの
未発表音源を集めた4枚組のボックスセットです。
ロッドをこよなく愛し、かつ、ボックスセットが大好きな僕は、
夏に情報を聞いて以来ずっと、わくわくしながら待っていまいた。
なお、先にお断りですが、このCDはそのような事情であり、
マニア的な側面が強いので、普通の新譜の記事とも違いますし、
「ああ、バカがいるなぁ」、くらいの軽い気持ちで
お読みいただけるとありがたいです(笑)。
マニア・・・確かにそうだな。
収録曲は、別テイクや、録音されたものの使われなかった曲を
集めた音源であり、その多くは、出来という点ではもちろん
最終的にリリースされたアルバムのテイクには及びません。
でも、だからかえって、真剣に聴くよりはさらっと聴いて楽しめます。
そして、その中にはいろいろな発見もありますが、
ロッドはとにかく歌が好きなんだな、
ということがひしひしと伝わってくる、そこがポイント。
このボックスセットを企画したAndy Zax氏によるライナーノーツにも、
「ロッド(の姿勢)は、この期間でほとんど変わっていない」
というようなことも書いてあり、納得させられる部分です。
02
だぁ~れだ(笑)
セッションは、ロッドのソロ名義の3rdアルバム
EVERY PICTURE TELLS A STORYから始まりますが、
そこにはもちろん
Maggie Mayも・・・
と挙げてゆくときりがないのでさらっとまとめると、
代表曲はおおよそ収録されているといっていいでしょう。
あ、でもやっぱりマニアなので(笑)幾つか挙げさせてもらえば、
Oh God, I Wish I Was Home Tonight、
Forever Young、
このあたりの別テイクが特にうれしかったです。
また、ロッドの手によるお蔵入りになっていた曲も幾つかあり、
それがまたうれしいところで、特に、1987-88年頃の録音
Love Is A Four Letter Wordなんて、どうして未発表だったの、
もったいないくらい素晴らしいバラードです。
アルバム
OUT OF ORDERの色には合わなかったのかな。
ロッドはカバー曲に比類なき才能を見せてきましたが、
ここでも
Angel、
This Old Heart Of Mine、
Sailing、
The First Cut Is The Deepest、
In My Lifeといった
正式に発表されたもののアウトテイクから、
バディ・ホリーの
Maybe Baby、
ヤードバーズもやっていた
I Wish You Would、
ポール・ウェラーの
The Changingmanといった、
曲自体が未発表のまま終わった曲も収録されています。
ATLANTIC CROSSING(記事はこちら)のものもあるので、
もちろん、マスル・ショールズのメンバーなど、
そのアルバム制作に携わった人の演奏も聴くことができます。
まあ、結論から言うと、
ロッドが歌うと、デモでも何でもいい曲はいい、素晴らしい!
ということでしょうね。
ロッドのあの声がいい曲にのって流れているだけで満足。
しかし、僕が急きょ記事にしたかったのは、
次の2曲が収録されているからです!
03
Guess I'll Always Love You
The Great Pretender
特にここでは前者、ロッドのオリジナル曲である
Guess I'll Always Love Youに絞って話を進めます。
いやぁ、とにかくうれしい!
最近CDでこんなにうれしいことはなかった!
(あ、ビートルズのリマスター盤があるか・・・)
というくらいに、その曲がうれしいのです!
なぜか。
この曲は一度記事(こちら)にしていて、話は重複しますが、
先ず、僕が最初にロッド・スチュワートなる人の音楽を、
自分の意志でラジオでエアチェックして聴いた曲。
元々は、1982年に
Warner Brothersからリリースされた
LP2枚組ライヴアルバム
ABSOLUTELY LIVEに収録されいて、
僕は、1983年の元日に、タワーレコードでそのLPを買いました。
それはもちろん、初めて買ったロッドのレコードでもあり、
この曲はいわば、
僕がロッドと出会った曲であり、
思い入れなんてもんじゃない、この曲がなかったら今の僕はない、
くらいの曲です。
しかし、そのLPがCD化される際、1枚のCDに収めるために
これら2曲がカットされ、以降他のかたちでもCD化されず、
CDの時代には忘れ去られた曲になってしまっていたのです。
そんな話ってありますか!
だって、ライヴでもスタジオでも、
他のアルバムでは聴けない曲がカットされたんですよ!
そのライヴは僕が大学生の頃にCD化されましたが、そのことを知り、
当時はまだレコードプレイヤーも稼働していたので、
LPをカセットテープに録音して聴きました。
多分、僕が最後にカセットに録音したLPじゃないかな。
それからというもの、
そのライヴが2枚組Completeとして出ないか、
シングルB面にひょっこり収められたりはしないか、
リマスター盤のボーナストラックとして復活しないか、
或いはボックスセットでも・・・
とずっと思い続けて早20年、その思いはかなわぬまま、
ロッド・スチュワートがWarnerを離れたこともあって、
もう無理かもしれないな、と、諦めかかっていました。
04
こちらが「問題の」のライヴのCD。
そんな中でこのボックスセットのリリースを知り、
その収録曲を見てうれしかった!
・・・とは、ならなかったのです。
もうすっかり諦めていたこともあるし、そもそも僕は、
リリース前に収録曲などを積極的に調べない人間なので、
家に届いて聴くまで、まったく気づいていなかったのです。
今から思うと不覚というか、その心構え、ファン失格ですね・・・
その上、CDを聴く際にも、曲名は見ずにひとまずかけ始めました。
しかし、だから余計に、
CDでこの曲の懐かしいイントロが流れてきて、
余計に感動し、うれしかったんです!
僕はBLOGで割とよく大げさな表現を使いますが(笑)、
今回はほんとに大げさではなく、感涙ものの再会でした。
ほんと、大学時代にカセットに録った時に数回聴いただけで、
22年振りの再会ですよ!
曲はハードなブギーで、ロッドの強引な面が表れていて、
とにかく自分の気持ちを押し通す、みたいな強い曲。
ノリという点では、ロッドの中でも1、2というくらいで、
ロックンローラーとしての真骨頂!
カッコいい、今聴いても、やっぱりカッコいい。
そしてこんなことを言ってみたい・・・でもないかな(笑)。
05
そうそう、10月になったので、
HMVの箱の文字も緑色になっていました!
ところでこれ、ちょっとした裏話があることが分かりました。
ライヴとしてLPに入っていたそれは、スタジオで録音したものに
拍手歓声などの音を被せた「擬似ライヴ」である、ということが、
ブックレットに記されています。
つまり、ライヴとして僕が聴いて記憶に残っていたものが、
実はライヴではなかったのです。
ブックレットをさらに読むと、この曲については、
演奏はすべてスタジオで録音されたものであるため、
今回のCDとLPのものは、演奏は全く同じテイクであり、
このボックスでは、拍手歓声を被せないかたちでリリースできたのは
むしろよかったのではないか、とも書かれています。
うん、そうそう、そう思う!
それまで僕が望んでいた以上のかたちで、
今回、この曲に再会できたんですね。
うれしい!
なお、余談というか補足、「ライヴ盤」と称されるものが実は、
大なり小なり後からスタジオで手を加えられていることは
もはや「常識」である、とも書かれています。
ともあれ、ほんとうるさいようだけど、うれしすぎる!
世の中に「幻の名曲」数あれど、この曲は真の「幻の名曲」。
それがついにCD化されリリースされたのは、
今年の音楽界では、僕にとっては最大のうれしい出来事です。
いや真面目な話、ビートルズのリマスター盤よりも・・・
いや、よりも、じゃないな、まったく同じくらいに!
今日はだから、この曲、
もう20回くらい聴いていますよ!
そうそう、あまりにもうれしいので忘れるところでしたが、
ライヴのCDからカットされたもう1曲、
The Great Pretenderのほうは、
LPのテイクもスタジオで録音した「擬似ライヴ」でしたが、
こちらは、それとはまったく違うスタジオのテイクになっていて、
アコースティックギターを基調とした大人しくも熱いテイクです。
もうひとつ、うれしいニュースが。
ロッド・スチュワートは、この秋に、
ソウルのカバーアルバム
SOULBOOKをリリースします。
ソウルフリークのロッドの、これは待ちに待ったアルバム。
今から楽しみでしょうがありません!
もちろん、買って聴き次第記事にするつもりです。
◆
さて、後半にもうひとつ、うれしい話題を。
先ほどの写真02に写っているものは何かというと・・・
06
百式さんに、
新高梨を送っていただいたのです!
梨が大好きな僕、だからとってもうれしかった!
昨日届いたのですが、冷蔵庫で冷やして、
今日いただきました。
07
でも、1つがハウの頭くらいに大きいので、
一度に1つは食べきれず、半分に割って皮をむき、
もう半分はラップをして冷蔵庫に入れておきました。
いや、ほんと、甘さが適度でとってもおいしい!
百式さん、ありがとうございます!
ところで、ロッドは梨は好きかなぁ・・・
洋梨は食べたことがあるだろうけど・・・