Song For A Winter's Night サラ・マクラクラン

guitarbird

2017年12月08日 20:11

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 ◎Song For A Winter's Night
 ▼ソング・フォー・ア・ウィンターズ・ナイト
 ☆Sarah McLachlan
 ★サラ・マクラクラン
 released in 2006 from the album WINTERSONG
 2017/12/8


12月といえばクリスマスソングですね。
HBCラジオ洋楽リクエスト番組「バンラジ」でも、
今は1日1曲はクリスマスソングがかかっています。

今回はサラ・マクラクラン2006年のクリスマスアルバム、
WINTERSONGから。

クリスマスソングやクリスマスアルバムが大好きな僕ですが、
今年はこに戻りました。




クリスマスアルバムは、アレンジなどにあまり凝らず
ちゃちゃっと作ったといった感じのものがよくあります。
僕はこれ、いい意味で言っています(言葉としては違うかもですが)。
そういう作りの方がむしろ楽しい雰囲気がまっすぐ伝わってくる。
その代表がビリー・アイドルのクリスマスアルバム
HAPPY HOLIDAYS でしょうね、僕も今年もう3回聴いています。

もちろん本格的に作られ落ち着いた雰囲気のアルバムもあります。
ロッド・スチュワートの MERRY CHRISTMAS がその代表かな。

いずれにせよ、クリスマスアルバムというのは基本、
そのアーティストのいわば「本線」とは別のところにあります。
 
サラ・マクラクランのこれはしかし、本気度が違う。
力の入れようが、普通のオリジナルアルバムとまったく違わない。

何が違うのか。
このアルバムには、楽しいだけではない、苦悩、葛藤、
といったより人間的なものを随所に感じるのです。

クリスチャンの人にとってクリスマスとは、
ただ楽しく過ごすだけではない、自分について、
人間について考える時期なのかな、と思わされます。
もっとも僕はクリスチャンではないので、
そういうことを考えることまでは分かりますが、
その内容については想像できない部分はあります。

 
やっぱりサラ・マクラクランのこれは、
僕の中で永遠のNo.1クリスマスアルバムであると、
今年あらためて思いました。

曲いきましょう。
いちばん好きなのはこれです。





 Song For A Winter's Night
 Sarah McLachlan
 (2006)

サラの声、楽器の音、すべての音が聖夜にはかなく舞う雪のよう。
 
イメージとしては、少し大変な時期を過ごしてきて迎えた
ちょっとしんどいクリスマス。
 
クリスマスの夜、手紙を読みながらひとりで過ごしている。
恋人と離れ離れで暮らしている、戦地に赴いているのかもしれない。
もしかして別れた、或いは、死別したのか。
そこまで詳しくは書かれていないですが、
そういう人もいることを歌うことで、2人で、
みんなで楽しく過ごすことのありがたさが伝わってきます。


この曲は、サラと同じカナダのシンガーソングライター、
ゴードン・ライトフットがオリジナル。



 
 Song For A Winter's Night
 Gordon Lightfoot

ゴードン・ライトフットは、
いかにも1970年代シンガーソングライターの人といった趣きの、
冒頓とした味わい、静かで優しい歌心が持ち味。
 
 
サラのクリスマスアルバムからもう1曲。





 River
 Sarah McLachlan
 (2006)

ジョニ・ミッチェルの有名な曲ですね。
ジョニのファンには申し訳ないけれど、
僕はサラのこちらの方が好きです。

こちらも憂いがある、楽しいだけのクリスマスではないですね。
やはりクリスマスは何かを思う時期であると。

寂しいクリスマスソングといえばBlue Christmasも有名ですが、
こうした曲を、恋人や家族そして仲間と一緒に聴くことで、
自分たちが幸せであることを実感するのかもしれない。

そしてどちらもクリスマスソングとしてリリースされたわけではない、
最初はオリジナルアルバムに収められていた曲ですが、
サラはそれを本格的なクリスマスソングに仕上げています。

 
最後にもう1曲。
サラ・マクラクランのクリスマスアルバムWINTERSONGは、
この曲から始まります。




 Happy X'mas (War Is Over)
 Sarah McLachan
 (2006)


今日は12月8日、ジョン・レノンの日ですね。

 

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レノン忌のAbove us only sky也 樹翔






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