ホオジロ幼鳥今年2回目

guitarbird

2017年08月14日 22:16

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ホオジロの巣立ち幼鳥を見ました。
この写真は8月4日に撮影したものです。

尾羽がまだまともに生えていない、
まさにぽやっぽやといった感じ。
大丈夫かな、不安にさせられもしますね。

ホオジロの親子は今年一度記事にしています。
ホオジロの親子の記事リンク

今回の巣立ち幼鳥は2回目ということになります。

同じつがいが2度繁殖したのでしょうか。

前回の雛は6月20日頃に巣立っていました。

6月と8月に見られた場所は200mほど離れていますが、
同じつがいか、はたまた別のつがいが時期をずらして
営巣したものなのか?

ホオジロの繁殖の様子をウィキペディアから引用します。
(引用者は改行や表記変更など適宜施しています)。


繁殖期は日本では4-7月。
低木の枝や地上に枯れ草を組んで椀状の巣を作り、
一度に3-5個前後の卵を産む。(中略)
卵は白色で、黒褐色の斑点や曲線模様がある。
また、カッコウに托卵されることがある。
抱卵期間は約11日で、雌が抱卵する。
雛は約11日で巣立ちするが、
その後も親から給餌を受け約1ヶ月で親から独立する。



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同じ日に撮った別の幼鳥、2羽いて運よく両方撮れました。

さて、仮に同じペアが2回繁殖を行ったとの仮定で計算してみます。

1回目の幼鳥が親から独立したと思われるのは7月20日頃。
その後産卵し、11日抱卵し、さらに11日で巣立つとすると、
8月11日頃に巣立ち幼鳥が見られるという計算になります。
ということは8月4日に2回目の巣立ち幼鳥がいたのは
1週間ほど早いということになります。

ということは、別の個体がたまたま近くで時期をずらして営巣?

でも、ホオジロの雄が近くで2羽でいるというのを、
今年はA公園では見ていません、春から夏までずっと。

だとすればやっぱり同じつがいの2回目かな。

幼鳥が独立する前から母鳥が抱卵していたというのは
(ホオジロは雌しか抱卵しない)、給餌は雌雄で行うため
可能性が低そうですが、でも雄だけが給餌することも
ないわけではないかもしれない。
そこはデータを持ち合わせていないので不明です。

巣立ちが早かったという可能性は、尾羽のない幼鳥を見ると
ないわけではないかもしれません。

もうひとつ、2羽いた1回目の幼鳥が巣だって早いうちに
どちらも外敵の獲物となってしまったために、
もう一度繁殖したという可能性はどうでしょう。
ウィキペディアの引用にはありませんが、天候などの理由により
春から秋の間に繁殖を2回以上行うのは、ホオジロに限らず、
シジュウカラなどで知られており、不思議はありません。

傍証といえるかどうか、あくまでも印象程度ですが、そういえば
7月半ばくらいから、1回目の幼鳥の姿を見ていなかった気が。

個体識別をしていなかったので(できないのですが)、
そこは分かりようがない。
でも、とにかく今年はホオジロ巣立ち幼鳥が時期を異にして
2回見られたことに間違いはありません。


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こちら8月7日、幼鳥の3日後に撮影したホオジロ雌成長。

大きな芋虫を捕まえ、さてどうやって食べさせようか、
嘴でつまんで地面に叩きつけていましたが、
僕が見ている間の5分くらいではらちが明かないようでした。
最後まで見ていられればよかったのですが、そうもゆかず。

この芋虫はあの3日前に見た幼鳥に食べさせるのかな。

など、いろいろ考えるのが自然観察の楽しいところです。

撮らせてくれてありがとう。


さて犬たち。

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最近は庭の椅子との取り合わせて撮るのがテーマ。


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ここのところ記事の間隔があいているので、
今日は特別にもう1枚。

なお、「ペルセウス座流星群」、
今年は天気が悪くて見られませんでした、残念。

そして今年は本格的な夏が、ひとあし早く
7月上旬に来ただけで夏は終わりました。



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