I've Done Everything For You リック・スプリングフィールドとサミー・ヘイガー

guitarbird

2017年06月05日 20:29

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本日は洋楽の1曲の話です。

I've Done Everything For You リック・スプリングフィールド

懐かしいですね、まずは曲から。



 
 I've Done Everything For You
 Rick Springfield
 (1981)

この曲はヒットした当時、ラジオか何かで耳にし、
誰の何という曲かは知らずになんとなく聴き知っていたようで、
これが入ったリック・スプリングフィールドのアルバム
WORKING CLASS DOGをCDで初めて聴いた10年以上前、
ああこれか知ってる知ってる、となりました。

リック・スプリングフィールドはテレビドラマで人気となり、
レコードを出しても大ヒットと当時大活躍していました。
僕は洋楽聴き始めの頃で、そういう人もいるんだな
くらいに思いつつレコードを買うことはありませんでした。

この曲はシングルカットされビルボード最高8位の大ヒット。
まあだから僕の前後の世代では聴き知っているという人も
結構いらっしゃるのではないかと。

話は一気に現代に飛び、数日前のこと。

サミー・ヘイガー1978年のライヴ盤ALL NIGHT LONG、
弟がCDを買ってかけていたところ、サミーが歌う
この曲が流れてきました。

あれっ、これってリック・スプリングフィールドの曲じゃあ!?

そうでしたその通り。

えっ、もしかしてこれってサミー・ヘイガーの曲なの!?

はいその通り(Carterとの共作)。

知らなかった!!!

サミー・ヘイガーは人として大好きなロッカーのひとりですが、
すべてのアルバムを聴いてきたわけではなく、
これが彼のオリジナルだったことはまったく知らなかった。
僕が知るまで初めて聴いてから35年を要したわけですね(笑)。

この曲に目をつけたリック・スプリングフィールド(陣営)、
なかなかやるじゃん、と、今更ながらにして思いました。

ではそのサミー・ヘイガーのヴァージョンを。




 I've Done Everything For You
 Sammy Hagar
 (1978)

まあ言われてみれば歌メロの進み方や持ち前の陽気さ、
そこに隠された皮肉がいかにもサミー・ヘイガーっぽい、
なんて後からなら何でも言えますが、妙に納得しました。

この曲について調べたところ、まだ分かったことがありました。

オリジナルはライヴヴァージョンであり、その前から
彼のコンサートではおなじみだったということで
そこで初めてレコードとして世に出た。

このヴァージョンはシングルカットされたものの
アメリカでは不発、しかし英国では36位とスマッシュヒット。

その後1979年、サミーは、オーティス・レディングのカヴァー
(Sittin' On) The Dock Of The Bayをシングルとしてリリース。
I've Done Everything For YouはそのB面として
新たにスタジオヴァージョンが録音されました。
つまり、先に世に出たライヴがオリジナルということになりますが、
ライヴ盤で評判がよかったのでしょうね。

スタジオヴァージョンもここでお聴きください。




 I've Done Everything For You
 Sammy Hagar
 (1979)

あらためて聴くとこれはとってもいい。
次に作るドライブCD-Rには必ず入れよう。

さて、ここまで書いて、あれっもしかしてあの曲は無視?
と思われるかもしれません(思わないか・・・)

そう、(Sittin' On) The Dock Of The Bayのこと。
僕が好きなソウルの楽曲5曲に入るこの曲、
無視するはずがありません。

サミーがそれを歌ってシングルを出していたのも知らなかった。

しかも、Wikipediaで調べたところ、サミーのそれにはなんと、
共作者でもありギタリストとしても名高い
スティーヴ・クロッパーが参加しているではないですか。

これはぜひ聴きたい、聴かなければと探したところ、
家に既に弟が買ってあったサミー1979年のアルバム
STREET MACHINEのリイシュー盤CDボーナストラックとして
収録されていると分かり、早速引っ張り出してきて聴きました。
なお、このCD、買った以上一度は聴いているはずですが、
覚えていなかったというのはまあ大目に見ていただくとして・・・

とここでYou-Tube映像を貼り付けるべきでしょうけれど、
それが見つからなかった。
CDでもボーナストラックで漸く日の目を見たくらいだから、
もしかしてもしかして、いろいろと問題ありなのかな。
I've Done...の方は自分の曲だからいいとして。

なので申し訳ない、僕が聴いた感想を書かせていただくと、
ううん、もはやソウルじゃない、ちょっと洒落たR&B風ロック。
オリジナルのイメージで接すると肩すかしを食らいますが、
僕はサミーが大好きだからこれはこれでいいと。

カモメの鳴き声のようなギターの音が入っていて茶目っ気ある。
歌詞を変えたり3番で転調したりと、まあ、遊び過ぎ、
と言われればそうかもしれない。

スティーヴ・クロッパーのギターはいつものテレキャスターかな、
オリジナルに似たアルペジオ風のフレーズがそうかな。

ビルボード最高65位とスマッシュにも至らない小ヒットでしたが、
そうですね、遊び過ぎの部分が受け入れられなかったのかも。

本題に戻り、今日のお題の曲のヒットチャートにまつわる話。

サミー・ヘイガーは、ヴァン・ヘイレン以外では
シングルTop10ヒット曲が1曲もないので、
リック・スプリングフィールドによる
I've Done Everything For Youのカバーは、彼にとって
ヴァン・ヘイレン以外では最大のヒット曲ということになりそうです。
これまた意外で興味深い話。
ちなみにソロでの最高は
1982年のYour Love Is Driving Me Crazyの13位でした。


とまあ、今回は面白い具合に曲と曲がつながって
嬉しくなってしまい、こんな記事を書いてみました。
 
ほんとサミー・ヘイガーは大好きなんですね。
音楽ももちろんだけど、お話ししてみたい。
お隣さんだったらいいなあと。
音楽ではなくガーデニングの話をすると楽しそう、
と勝手にイメージを作り上げています。


最後は犬たち3ショット。

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ガーデニングの話はもちろん犬たちも一緒に、ね。





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