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※この写真は非イメージ映像です。
本日は1曲の話。
My Way フランク・シナトラ
作詞:ポール・アンカ
作曲者:クロード・フランソワ、ジャック・ルヴォー
先ずは曲から。
☆
My Way
Frank Sinatra
(1969)
『SING/シング』のオリジナルCD-Rを作りましたが(記事こちら)、
それを聴くようになってから、歌詞が英語より日本語の方がいいと
思うようになったのです。
内容というよりも語呂が。
なぜかといつものように考えると、この曲は音が伸びているので、
最後必ず母音で音が伸びる日本語の方が合っているのでは、
というのがいきなりの結論。
事実、タイトルのMy Way自体Wayが母音で終わる単語だから、
この曲は伸ばして歌うと生きることは原作者たちも
分かっていたのではないか、と推測します。
ちなみに作詞者はあのポール・アンカですね。
もちろんそれは僕が日本人だから、それは間違いない。
でもやっぱり、この歌はそう思います。
英語の歌はロックに合う。
子音で跳ねて終わるのがロックのリズム感覚にマッチする。
僕はそう思っているし、ビートルズを初めて聴いた中2の時、
そこに感銘を受け、自分でも歌いたくなったのです。
発音のカタカナを振って読むのではない、あくまでも英語で。
でも一方イタリア語は最後が伸びる音が多いですが、
オペラのアリアもイタリア語だからいいのかもしれない。
まあ他の言語のオペラもありますが、でもやっぱり
オペラといえばイタリアでありイタリア語がまず来るのでは。
さて、というわけで日本語歌詞のものも。
日本語の「マイ・ウェイ」といえばこの人。
☆
マイ・ウェイ
布施明
「マイ・ウェイ」の日本語訳詞には、
岩谷時子、中島潤など幾つかのものがあるそうですが、
これは後者すなわち中島潤のものであり、
僕が昔から知っていたのもこれで、冒頭の歌詞が
「今船出が」のものでした。
これは特にサビのところがいい
♪ 私には愛する歌があるから
という部分は曲の盛り上がりに歌詞が合っている。
そして最後
♪ すべては心に決めたままに
の「まーまに~」がオリジナル英語のMy Wayと
うまく語呂が合っていますね。
それにしてもこの曲は1969年、意外と新しい。
僕が生まれた後だというのが驚き。
ビートルズのYesterdayの方が実は実は古いんですよね。
前の記事でも書きましたが、フランク・シナトラは
僕が生まれる前から大スターだったから、
この曲もきっとずっと古いんだと思い込んでいました。
曲自体にもそれだけの風格がありますからね。
スタンダードっぽいというか、ロックの時代からみると
オーソドックスな、いかにもショービジネス的な曲だから
そう聴こえるのでしょう。
ただこの曲は、もしかするとロック時代になりロックが世の中を
席巻するに及んで、シナトラ陣営が、ここはひとつ本物の歌を
聴かせてやろうじゃないか、という意気込みで作ったのかもしれない。
考え過ぎかもですけどね。
しかしそう考えると、スタンダードっぽいと書きましたが、
いわゆる「アメスタ」、アメリカン・スタンダードとは少々毛色が違う。
もっと新しい感覚があるようにも感じられます。
この曲は1969年当時ビルボード誌Hot100で最高27位と、
チャート的には意外と低い、スマッシュヒット程度でしたが、
それもまた時代だったのでしょうね。
ただ、ウィキペディアによれば、この曲は世界で2番目に
多くカヴァーされた曲と言われているんですね。
じゃあ1番は何かといえば、ビートルズのYesterdayなのです。
というわけでカヴァーも幾つか。
☆
My Way
Elvis Presley
プレスリーのこれも有名ですね。
☆
My Way
Sid Vicious
しかしロック聴きの間ではこれが裏人気かも。
いい歌だと昔から思ってきましたが、
SINGがきっかけで本当にいい歌だと実感しました。
アメリカでも歌える若い人が多いのでしょうね、きっと。