My Way フランク・シナトラと布施明

guitarbird

2017年04月28日 23:54

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※この写真は非イメージ映像です。

本日は1曲の話。

My Way フランク・シナトラ

作詞:ポール・アンカ
作曲者:クロード・フランソワ、ジャック・ルヴォー

先ずは曲から。




 My Way
 Frank Sinatra
 (1969)

『SING/シング』のオリジナルCD-Rを作りましたが(記事こちら)、
それを聴くようになってから、歌詞が英語より日本語の方がいいと
思うようになったのです。

内容というよりも語呂が。

なぜかといつものように考えると、この曲は音が伸びているので、
最後必ず母音で音が伸びる日本語の方が合っているのでは、
というのがいきなりの結論。
事実、タイトルのMy Way自体Wayが母音で終わる単語だから、
この曲は伸ばして歌うと生きることは原作者たちも
分かっていたのではないか、と推測します。
ちなみに作詞者はあのポール・アンカですね。

もちろんそれは僕が日本人だから、それは間違いない。
でもやっぱり、この歌はそう思います。

英語の歌はロックに合う。
子音で跳ねて終わるのがロックのリズム感覚にマッチする。
僕はそう思っているし、ビートルズを初めて聴いた中2の時、
そこに感銘を受け、自分でも歌いたくなったのです。
発音のカタカナを振って読むのではない、あくまでも英語で。

でも一方イタリア語は最後が伸びる音が多いですが、
オペラのアリアもイタリア語だからいいのかもしれない。
まあ他の言語のオペラもありますが、でもやっぱり
オペラといえばイタリアでありイタリア語がまず来るのでは。

さて、というわけで日本語歌詞のものも。

日本語の「マイ・ウェイ」といえばこの人。
 



 マイ・ウェイ
 布施明

「マイ・ウェイ」の日本語訳詞には、
岩谷時子、中島潤など幾つかのものがあるそうですが、
これは後者すなわち中島潤のものであり、
僕が昔から知っていたのもこれで、冒頭の歌詞が
「今船出が」のものでした。

これは特にサビのところがいい

♪ 私には愛する歌があるから

という部分は曲の盛り上がりに歌詞が合っている。
そして最後

♪ すべては心に決めたままに

の「まーまに~」がオリジナル英語のMy Wayと
うまく語呂が合っていますね。


それにしてもこの曲は1969年、意外と新しい。
僕が生まれた後だというのが驚き。
ビートルズのYesterdayの方が実は実は古いんですよね。

前の記事でも書きましたが、フランク・シナトラは
僕が生まれる前から大スターだったから、
この曲もきっとずっと古いんだと思い込んでいました。

曲自体にもそれだけの風格がありますからね。
スタンダードっぽいというか、ロックの時代からみると
オーソドックスな、いかにもショービジネス的な曲だから
そう聴こえるのでしょう。

ただこの曲は、もしかするとロック時代になりロックが世の中を
席巻するに及んで、シナトラ陣営が、ここはひとつ本物の歌を
聴かせてやろうじゃないか、という意気込みで作ったのかもしれない。
考え過ぎかもですけどね。

しかしそう考えると、スタンダードっぽいと書きましたが、
いわゆる「アメスタ」、アメリカン・スタンダードとは少々毛色が違う。
もっと新しい感覚があるようにも感じられます。

この曲は1969年当時ビルボード誌Hot100で最高27位と、
チャート的には意外と低い、スマッシュヒット程度でしたが、
それもまた時代だったのでしょうね。

ただ、ウィキペディアによれば、この曲は世界で2番目に
多くカヴァーされた曲と言われているんですね。

じゃあ1番は何かといえば、ビートルズのYesterdayなのです。

というわけでカヴァーも幾つか。




 My Way
 Elvis Presley

プレスリーのこれも有名ですね。





 My Way
 Sid Vicious

しかしロック聴きの間ではこれが裏人気かも。


いい歌だと昔から思ってきましたが、
SINGがきっかけで本当にいい歌だと実感しました。


アメリカでも歌える若い人が多いのでしょうね、きっと。




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