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All At Once
Whitney Houston
(1984)
オール・アット・ワンス
ホイットニー・ヒューストン
今日は洋楽名曲集のお話。
久し振りに何の脈略もなく思い浮んで口ずさんだ曲。
と思ったけれどもしかして、今年のスーパーボウルが
ヒューストンで行われたことが頭の中にあったかもしれない、
いや、ありそう、単純な僕のことだから。
ひとまず曲からいきましょうか。
☆
All At Once
Whitney Houston
(1984)
紹介するダイアナ・ロスがアザラシみたい・・・(笑)。
まだホイットニーが出たての頃で丁寧に説明していますね。
口ずさんでいて気づいた。
2月11日はホイットニー・ヒューストンの命日だ。
2012年2月11日、ビバリーヒルズのホテルで亡くなった。
日本時間ではもう12日になっていた、もしかして僕がその死を
知ったのは13日に目覚めてからだったかもしれない。
あれからもう5年も経つのか。
この曲を口ずさんだ。
ホイットニーに呼ばれたのかな?
いや僕は霊感ゼロだからそんなことはない。
ほんとうに偶然だとは思う。
しかし、なぜこの曲だったのかは自分でも分からない。
ホイットニーでいちばん好きな曲ではない。
いちばん好きなのはGreatest Love Of Allだから。
All At Onceは日本などではシングルカットされましたが、
アメリカではシングルがリリースされなかった。
僕はこの曲を歌謡曲っぽいなと最初から思っていました。
だからアメリカでシングルカットされなかったのは自分なりに
納得していたのですが、でもWikipediaの記事を読むと、
シングルは出なかったけれどラジオのエアプレイでは
きわめてよくかかったそうで、歌謡曲っぽいとかそういうこととは
関係なく当時のアメリカではホイットニーが求められていた、
ということなのでしょうね。
当然のことながら素晴らしくいい歌ですからね。
突然恋人に別れを告げられ動揺している曲。
失恋ソングですね。
"All at once, I'm drifting on a lonely see
Wishing you'd come back to me"
というサビの歌詞と歌メロの絡みが最高に好きで、
そこは自分で歌っていても本当に痺れてしまうくらい。
そこの少し前
"Ever since I met you
You're the only love I've known
And I can't forget you
Though I must face it all alone "
ここのところもきれいに韻を踏んでいていい。
それにしても文字で書き出してみると、この歌詞は
とってもストレートな内容ですね。
若い女性があまりにも無防備に姿をさらけ出している。
そこが共感を得たところかもしれないし、そうした弱さを
見せてしまうところを僕はアメリカ的ではないもの、
つまり歌謡曲っぽいと感じたのかもしれない。
☆
All At Once
Whitney Houston
(1984)
懐かしのフジテレビ系「夜のヒットスタジオ」に
衛星中継で出た時の映像がYou-Tubeにありました。
そういえばそうだったかな、当時観ていたかもしれないけれど、
歌謡曲っぽいということでこの映像があったのは、ああやっぱり、
と頭の中で何かがつながったのでした。
しかし、それにしても。
彼女の死がまさに"all at once"だった。
別にそのことを予言していたとはまったく思わない、
単なる偶然に決まっている。
歌手というのはいろいろな状況を歌っているわけで、
後から結びつけようと思えばどんな曲だって結びつく。
ただそれだけ。
それだけですが、でも、今この曲を口ずさんでみて、
彼女の突然の死を思ったのでした。
この記事を上げたのはまだ10日ですが、次の記事までは
11日の記事がこれということになりますから。
正直、ホイットニー・ヒューストンが大好きだったかというと、
実はそれほどではなく、歌はいいので好んで聴くけれど、
というくらいでした。
でもやはり、いなくなってあらためて、実は僕にとっては
大きな存在の人だったんだって思うようになった。
デビューを知っていて、大スターになった人だから、
伝説が生まれる瞬間を見ていたようなものですからね。
ホイットニー・ヒューストン、歌は上手いんだけど、
あまり深刻に聴こえない。
いい意味で軽い。
そこが受けたところなのかなあと今更ながら思いました。
この曲だって、これが彼女自身の体験だとはほぼ誰も思わない。
もちろんソングライターは別人ですが、そうだとしても。
そういうことを客観的に眺めつつ感情を込めて歌っている。
歌だけの世界だと聴き手も理解し受け入れやすい、ということ。
そういう普遍性はポップミュージックには欠かせない要素だと
僕は思います。
それにしても歌が素晴らしい。
そしてやっぱりというか。
僕が歌謡曲っぽいこの曲を思い浮かべて口ずさんだのは、
結局のところ僕が日本人だからなのかもしれない。
小さい頃、両親が歌謡曲番組が好きでよく観て聴いていた。
そんな「昭和の記憶」が心の片隅に残っているに違いない、と。
今日の犬たち3ショット。
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本日、記事はAll At Onceに終わります。