WITH THE BEATLES ザ・ビートルズ

guitarbird

2013年04月24日 23:29

いつものように
写真へのコメントも
大歓迎です!


今回は、数枚を除き、モノクロ写真にしてみました。
50Dでモノクロで撮影したのは初めてでした。

01


WITH THE BEATLES The Beatles
ウィズ・ザ・ビートルズ ザ・ビートルズ
 released in 1963

ザ・ビートルズのすべてのオリジナルアルバムが
リマスター化され、2009年9月9日に世界同時に発売される
というニュースがアナウンスされました。


現行のビートルズのCDは、本格的CD化時代を迎えた
1987年にリリースされたものです。
CDはかつては、20年で音を聞くことができなくなる、
なんて言われていましたが、もう20年が経っているわけですね。
リマスター盤が出るのではという噂はあったのですが、
ついにそれが現実のものとなります。

内容について軽く触れると、ステレオ盤は、
1stから12thまでのオリジナルアルバムとMMTの13枚プラス
オリジナルアルバムに収録されていない曲を
CD化された際に2枚に集めたPAST MASTERS I&IIが、
1枚にまとめてリリースされるというもの。
今までのCDではモノーラルだった1stから4thが
今回初めて、CDとしてステレオ化されます。
(音源としては既に他のもので出ていますが)。
こちら、個別アルバムの他に、
全点のボックスセットもリリースされます。

また、1stから10thまでの英国盤アルバムは、
当初はモノーラルでリリースされていたのですが、今回は、
モノーラル盤の10点+アルバム未収録音源を集めた2枚の
モノーラルのボックスセットも出ます。
モノーラル盤は分売はしないということです。

そのニュースを聞いた瞬間から、もう楽しみでしょうがないですね。
だって、大好きなビートルズのCDが、また買えるんですよ!
こういうのを「商業主義に乗せられたfool on the hill」と
世の中では言うのでしょうけど、気にしない、気にしない(笑)。
僕はまず、モノーラル盤ボックスを予約して買おうと思います。
なお、HMVなどでは既に9月9日発売の予約を承っています。

今回はそれを記念して、というよりも、
僕がこの話題にBLOGで触れないわけにはゆかないので、
どうせならビートルズのアルバムを1枚記事にしました。

02 アイーダがなぜか澄まし顔をしていた


このアルバムはビートルズの2枚目のオリジナルアルバム。
内容は、8曲のオリジナルに6曲のカバーと、1stを踏襲していますが、
まだオリジナルで固めるには早すぎるという判断か、
それとも単に忙しくて曲が集まらなかっただけか。

僕は中学時代に初めて、これを含めた初期のアルバムを聴きましたが、
当時は、何も知らなかったので、こんなことを思っていました。
「あの偉大なビートルズなのにカバーがあるの?」
もちろん「偉大な」というのは結果論で、このアルバムの頃は、
まだまだ駆け出し、ブレイクしたての頃でしたし、
最近ソウル系を傾聴するようになってから、1960年代前半は、
「オリジナル+カバー」というのはひとつの定石だったらしいことが
分かってきて、今はむしろ当たり前ととらえています。
逆に、彼らはこの次の3枚目のアルバムにして、
すべてオリジナル曲で固めてアルバムを出してしまったことが、
むしろ驚くべきことなのだということも分かってきました。

それはさておき、ここには6曲のカバーが収められています。
当時は、そして20代もだいぶ進むまで、僕は、
カバー曲についてあまり高い評価をしていませんでしたし、
そう言ってはなんですが、真面目に聴いていませんでした。
しかし、30歳を過ぎて聴く幅が広がってきて、さらには、
ソウル系を深く聴くようになってからは、むしろ
カバー曲が面白い、と思えるようになってきました。

そうしてあらためて接すると、ビートルズのカバー曲は、
魅力あふれる優れたものであることが見えてきました。
どう優れているかというと、もうそれは
カバーの域を超えて、彼ら自身の曲になっているからです。
曲によってはほぼオリジナル通りだったり、
逆に大胆に変えたりしていますが、そのどれもが
彼らの色に染まりきっています。
そして僕がかなりの間それに気づかなかったのは、
まさに、「彼らの色に染まった」ことを
「当たり前のこと」として捉えていたからだと思いました。
実際、いろいろ音楽を聴くようになると、
つまらないカバー曲にもたくさん接してきていましたが、
そこであらためて原点に帰ると、
自分の色に染め切れること自体が才能であることに
ようやく気づいたということです。

03 アルバムジャケットのジョンの顔のアップを撮ってみた


原点と書きましたが、もうひとつ、
このアルバムは僕が10代の頃に
「ソウル、R&Bの魅力」を教えてくれていたことにも、
最近あらためて気づきました。

実際にモータウンのカバーも2曲入っていて、
シングルヒットした曲が入っていないこともあってか
オリジナルの曲が比較的弱いこのアルバムにおいては、
むしろ華を感じていたのはカバー曲でした。
僕個人がこのアルバムでいちばん好きな曲は、
カバー曲だったりもしますし(後で詳述します)。

だからこのアルバムは、他のビートルズのアルバムとは違い、
ソウルを傾聴するようになった今、
昔とはまた違った聴き方・感じ方をしています。
ソングライターとしての魅力よりも、
演奏者としての魅力が勝っている。

まあ、先にも少し触れた、全13曲をオリジナルで固めた
次のアルバムでソングライターとしての才能が開花するわけで、
このアルバムのように、表現者としての腕を磨くことも
キャリアにおいては必要なことだったのでしょうね。

今回もまた、ジョン・レノンのインタビューより、
曲についてのコメントを紹介しつつ話を進めます。



04 ポーラもモノクロでアルバム紹介



Tr1=A1:It Won't Be Long
(ビートルズの音楽には知的なものが多かったのではという質問に)
JL:ビートルズは他のグループよりもインテリだったから、
そのレベルでもアピールしたんだ。
でも、ビートルズの基本的な魅力は知性じゃなかった。
ミュージックだったんだ。
ミドル・クラスがビートルズを聴きだしたのは、
『ロンドン・タイムズ』に誰かが、この曲には
アイオリス(古代ギリシア民族のひとつ)風のリズムがあるって
書いた以降のことにすぎないんだよ。
誰かがレッテルを貼ったからなんだよ。

(その曲にはアイオリス風リズムをとり入れたんですか?)
JL:今でも、そいつが何なのか、全然見当がつかないんだ。
珍しい鳥の名前みたいに聞こえるね。


GB:ロックというフィールドにおいては、レゲエを筆頭に
民俗音楽的要素を取り入れると評価が高くなる
というのは、
もうビートルズの時代から同じなんだと、最近、気づきました。
ちなみに僕も、アイオリスが何なのか、いまだに分かりません(笑)。
それはそうとして、この曲はひたすらカッコいいですよね。
イントロなしでパワフルにサビから歌い出すのは、
アルバムを聴いて0.5秒でノックアウトされました。
ギターの低音のリフ、手の込んだコーラスワーク、
サビをはさんで2つのメロディを交互に入れ込むなど、
いかにも彼ららしいアイディアの豊かさを感じます。

余談、大学時代、英語の語学の先生が
スコットランドの人だったのですが、その先生に、この話を踏まえて、
「ビートルズは知的だったのでしょうか」と質問したところ、
「彼らはLabourだ」と、スパッと返されました・・・


Tr2=A2:All I've Got To Do
GB:この曲に関するジョンのコメントはありません。
25歳の頃にこの曲を、確かラジオでふと耳にして、
「自分が思っていたよりもずっと黒っぽい」と感じました。
僕はそこで、大事なことを忘れていたことに気づきました。
ビートルズとて、黒っぽいフィーリングを出そうとしていたのは同じ。
僕は何を聴いてたんだろう(笑)。
これは、R&Bの骨格がまるでスケルトンのようによく見える曲で、
僕にR&Bを教えてくれた曲のひとつ。
地味だけどかなり好きな曲です。


Tr3=A3:All My Loving
JL:これは残念なことにポールの曲だよ。(笑)
原稿にここで「笑」と入れておいてくれよ。
くやしいほどいい曲さ。
(歌い出す)
バックで思い入れたっぷりのギターを弾いているのがぼく。


GB:昨年から少しずつ紹介しているこのジョンのインタビューで、
僕がいちばん好きなのは、
いかにも愛らしいこの曲への、このコメントですね!

こんなにも気持ちが入ったインタビューって、
話を聞いていても楽しいだろうな、と。
曲について僕が何かを言うと邪魔になるだけなので、
ここではよろこんでコメントを差し控えさせてもらいます(笑)。
でもひとつだけ・・・この曲はベースも素晴らしい!


Tr4=A4:Don't Bother Me
GB:これはジョージ・ハリスンが初めて世の中に発表した曲。
ゆえにというか、ジョンのコメントはありません。
しかもジョンは、このインタビューの中で、
ジョージが初めて作ったのは7thのTaxmanであると話しています。
実際にジョージは、この曲から始まり、
Taxmanの前までに5曲作っていますが、
ジョンにはそれらは「取るに足らない曲」と映っていた、
と、僕は解釈しています。
曲は、少なくとも歌メロはなかなかいいと思いますし、
僕は元々ジョージも好きなので、最初から好きな曲でした。
Bメロの不完全燃焼気味に盛り上がるメロディは、
早くもジョージらしさが顔を出していますし。


Tr5=A5:Little Child
JL:これもまたポールとぼくで他人のために書いた。
確かリンゴのためじゃなかったかな。
この曲をあげた相手が彼だったからね。
いい曲というのは、She Loves YouとかFrom Me To Youのように
触発しあいながらポールといっしょに書いたものでも、
All My Lovingのように別々に書いたものでも、
パッとひらめいて生まれた曲だった。
こういう曲は、どこかしらからやってきてぼくの掌中にとび込むんだ。
ぼくらが力んで書いた曲はたいていうまくいかなかった。
せいぜい「B面」曲どまりか、
アルバムの埋め草になるのがおちだった。
(そういう曲の)サウンドはそれくさい音になっていた。


GB:一点、辛辣な言葉、しかし言いたいことは分かります。
この曲はひねりがまるでなくさらっと流れていて、歌メロはいいけど、
ジョンにはそれ以上ではないのでしょうね。
今聴くと、サウンドはもろモータウンというのが面白いところ。
もちろんジョンがモータウンを評価していないわけではなくて、
サウンド面でもビートルズらしさが出せなかった曲なのでしょうね。
鼻歌としてはとっても好きな曲です、一応。
なお、ジョンは「リンゴにあげた」と書いていますが、
実際はジョン自身が歌っています。
でも、それすら認めなくないのかも、と邪推したり・・・


Tr6=A6:Till There Was You
GB:この曲はカバーで、当然ジョンのコメントはなし。
この曲のオリジナルはまだ聴いたことがありません。
この曲を入れたのは明明白白で、このアルバムのために
自作のバラードを用意できなかったからでしょうね。
その辺のしたたかさ、今となってはさすがですね。
そして、今の僕がこのアルバムでいちばん好きなのがこの曲。
とにかく歌メロが素晴らしいですね。
ガットギターによる間奏のソロも素敵な響き。
歌詞にbirdが出てくるのもうれしい(笑)。


Tr7=A7:Please Mister Postman
GB:A面の最後に大盛り上がりを見せるこれは、
モータウンのマーヴェレッツのNO.1ヒットのカバー。
ということは中学時代から知識として知っていたんですが、
先日、ようやくにして、そのオリジナルのCDを買って聴きました。
写真の右端に写っているCDがそれです。
知ってから聴くまで実に27年、四半世紀以上が経っています。
いや、ほんと、長かった(笑)。
ビートルズはほんとカッコよさを出すのが自然でかつうまい!
僕はまた、コーラスワークの楽しさも知った曲でもありますね。
最初にLPを聴いた時、最初に好きになった曲でした。

余談、この曲は、カーペンターズもカバーしてNO.1になっており、
オリジナルとカバーの両方がNO.1になった例として知られています。
そしてこのオリジナルは、モータウン初のNO.1ヒット曲。


05 カバー曲のオリジナルが入ったCDと



Tr8=B1:Roll Over Beethoven
GB:チャック・ベリーのカバー。
ベリーは10代の頃からベスト盤を聴いてきていましたが、
うん、やっぱり僕はビートルズのほうが好きですね。
この曲はやや早口で、歌えるようになった時は快感でした。
ギターの練習にもいい曲。
そして、Beethovenと書けるようになったのはこの曲のおかげ。
でも、Tchaikovskyは、見ないと書けないけど・・・


Tr9=B2:Hold Me Tight
GB:オリジナルですがジョンのコメントはなし。
ポールがひとりで作った曲かもしれません。
僕が、このアルバムでいちばん好きなオリジナル曲はこれです。
(あ、やっぱりへそ曲がりですか・・・)
ハードロック、じゃないんだけど、かなりハードなロックで、
切れ目なく続くギターリフがひたすらカッコいい!
そのギターリフは、ギター弾き始めの頃は、
ひとつひとつの音をしっかりと出すことを心がけていました。
それはむしろ当たり前なのですが、でもこの曲は
僕には速すぎてついてゆけませんでした。
ギターを弾くようになって何年かが経ってあらためて弾くと、
「テキトーに」押さえて流して弾いた方が雰囲気が出る、
ということが分かって、それ以来僕は、ギターに対して
いい意味で気軽に接することが出来るようになりました。

シンバルの使い方で雰囲気が変わるのも面白い。
歌メロは、まあ若かったので当然かもですが、
ポールにしてはあまり抑揚がない「つまらない曲」を、
アレンジだけでこんなにも楽しい曲に仕立て上げた彼ら、
やっぱり最高ですね!
いや、違う、違う、歌メロも大好きです!!


Tr10=B3:You Really Got A Hold On Me
GB:オリジナルはスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ
この曲については大学生の頃既にオリジナルを聴いていました。
ポップソングに「詩人」のセンスを持ち込んだスモーキーは、
僕にとってはずっと「特別な人」であり続けましたが、
ようやく最近、たくさん聴くようになりました。
この曲しかし、オリジナルはYou'veなのが
ビートルズはYouと表記が違うのが面白いところ。
これもソウルというよりはR&B、ソフトだけどワイルド、
力強いけど優しい、そんな素晴らしい曲ですね。
歌っているとぐっとくる歌メロも最高。
そしてオリジナルを最近あらためて聴いて気づきましたが、
オリジナルでは最後はフェイドアウトしているのが、
ビートルズではエンディングを設けて終わらせているのが
素晴らしい点ですね。

余談というか、これはジョンとジョージが
リードヴォーカルを2人で分け合う唯一の曲
ですが、
海賊盤で聴いた、スウェーデンのコンサートだったかな、
そこで面白いことが起こっていました。
ジョンは歌詞を覚えるのが苦手なのですが、
そのコンサートでこの曲を演奏した際に、1stコーラスの
 You treat me badly, I love you madly
という部分で、間違って、2ndコーラスの
 You do me wong now, my love is strong now
という歌詞を歌ってしまいます。
ジョージは1stコーラスでは正しく歌っていたので、
ジョンとジョージの声が合いません。
そして、2ndコーラスになったところで、
ジョンはなんと、正しい2ndの歌詞を歌うのではなく、
1stと2ndを入れ替えて1stの歌詞を歌いました。
ジョージは2ndも「正しい」歌詞で歌ったのですが、
ということはやはり2人は声が合いません。
ジョンは機転を利かせたのですが、ジョンの声の方が強いので、
あたかもジョージのほうが間違ったように感じてしまい、
ジョージはかわいそう・・・(笑)・・・
でも、そんなところにも人間性が表れていて、面白いですね。


06 庭で咲いていたハコベの花



Tr11=B4:I Wanna Be Your Man
JL:ぼくとポールで、
ローリング・ストーンズのためにあの歌を仕上げたんだよ。
ブライアン・エプスタインがぼくたちを、ストーンズが演奏していた
リッチモンドのクラブへ連れていったんだ。
ストーンズが曲をひとつ欲しがっていて、ぼくたちは連中が
どんなものをやってるのかを見に行ったんだよ。
ポールがアイディアを持っていて、
ぼくらはそいつをざっと演奏してみせたら、連中は
「うん、O.K.だ。ぼくらのスタイルだな」って言ったのさ。
でも、まだリックにすぎなかったから、
ぼくとポールは部屋の隅へ行って、
他の連中が雑談している間に、あの歌を仕上げたんだよ。
ぼくらが戻ってきたら、ミック・ジャガーとキース・リチャードが
「見ろ、凄いな。あそこで書きあげちゃったよ」って言ったよ。
連中の目の前でやったんだからね。
で、ぼくらのこの歌をストーンズにやったんだ。
通行人に配るチラシみたいなもんだったのさ。
ビートルズではリンゴが歌って、
ストーンズは自分たちの曲を演ったんだ。
ぼくが連中をどう見ていたかが、これでわかる。
良いものを連中にやる気はなかったさ。
そうだろう?
あれがストーンズの最初のレコードだったんだ。
とにかく、ミックとキースは
「連中にあんなに簡単に歌が作れるんなら
ぼくらもやってみるべきだぜ」って言ったのさ。
あの歌がストーンズに歌を作らせる気を起こさせたって、
あの連中は言ってるね。


GB:かなり辛辣ですね。
ローリング・ストーンズも大好きな今の僕には・・・
でも、僕は、いつも言いますが、この本とともに
ビートルズを聴き進めて行ったので、当時は、
そんなもんなのかな・・・とは思っていました。
ただ、ジョンの言葉の最後の部分は、救われますね。
でも、この曲は大好きです。
もうそればかりですが、歌メロいいし、波打つギターがカッコいいし。
リンゴが歌うことにより、かなりストレートな表現なところが、
遊びが出来ているのもまたいい部分だと思います。
それと、ストーンズの最初のシングルとジョンは言ってますが、
実際には2枚目のシングルです。
ジョンはその辺の記憶違いが多いのは、ご愛嬌ということで・・・


Tr12=B5:Devil In Her Heart
GB:この曲はカバーですが、
オリジナルはいまだに聴いたことがありません。
古い音源についてはまだまだ研究が必要ですし、
それらについてはまだまだこれからの楽しみにとっておきます。
ジョージがリードヴォーカルをとっていますが、
やや癖があるジョージの声にはぴったりの雰囲気ですね。
歌メロとしてはTr6と並ぶくらいこの中では好きです。
コーラスがとにかく楽しいし、こうしたメロディが踊る曲では、
メロディと自由に絡むポールのベースが冴えまくりますね。


Tr13=B6:Not A Second Time
GB:この曲はオリジナルですが、ジョンのコメントはなし。
昔から僕は、Tr5を劇的に進化させたのがこの曲、と感じています。
平凡に聞こえる部分をすべてうまく変えたというか。
ほんとに劇的で、R&Bの真似ごとではない、
ビートルズのR&Bのひとつのスタイルの完成形でしょう。
歌ってみるとさらに劇的なことがよくわかります。
なお、もう20年くらい前に観たビートルズのテレビ番組で、
佐野元春氏が、ビートルズで一番好きな曲としてこれを挙げていて、
ちょっと驚いたことがあります。
でも、それだけいい曲ではあります。


Tr14=B7:Money
GB:最後は名曲のカバーは1stと同じ流れ。
カッコいいを通り過ぎて壮絶な曲ですね。
これもローリング・ストーンズがカバーしています。
作曲者のひとりはモータウンを創設したベリー・ゴーディ・Jr
や、カッコいいですよね、カッコいいにもほどがある!
このアルバムは結局それしか言えないのは、本人たちも、
曲の充実よりも、表現者としてのカッコよさを究めることに腐心した、
そんなところだったのかもしれません。

 

左のリンクは9月9日にリリースされるリマスター盤。
現行盤は、順次出荷停止になるとのことで、
現行のものが欲しい方は、右のリンクを、今のうちにどうぞ。

最後までR&B色が濃いまま、このアルバムは終わります。
ビートルズは、自らのR&Bのスタイルを早くも2枚目で確立し、
ここからはそれこそ自由な作風へとステップアップしてゆきます。

記事にするのにあらためて聴いてみると
知っていたこと、知らなかったことのほかに、
気づいてはいたけどそれを表現できないでいたこと、
意識のレベルまで上がってきていなかったことなど、
いろいろなことが見えてきました。

それは、年齢に応じて音楽の聞こえ方が変わる、
そして年齢とともにそれを楽しんでゆく、ということなのでしょうね。

つくづく、10代前半でこのアルバムを聴いていたことに、
いまさらながら感謝したい気分です。

ビートルズのカッコよさを再発見!

07 最後はカラーでもう1枚








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