今月の読書2017年10月号

guitarbird

2017年11月01日 23:24

01


今月の読書です。
もう11月なので、正確には「先月の読書」ですが・・・

2017年10月は4冊、再読もあります。


☆1冊目



続日本人の英語
マーク・ピーターセン
岩波新書


先月読み返した「実践 日本人の英語」の前著というべきか。
かつて読んだことは覚えているけれど、内容は覚えていない。
それもそのはずというか、これ刊行されたのは1990年、
大学生の「乱読」時代だから覚えているわけがない。
ということでほぼ新しい本と同じ感覚で読みましたが、
「実践」がその通り英文ライティングの実践的なこつを説いて
いるのと違い、こちらは英語の考え方を日本人に理解して
もらうことを主眼として書かれた本であると読みました。
もちろん「実践」でもそれがベースにはなっていますが、
今回は例文は少なくマーク・ピーターセンさんの説明により
進められています。

ここで僕は、"through"の使い方がよく分かりました。
ビートルズにもI'm Looking Through Youという曲がありますが、
中学の頃からずっと、この、"through"のニュアンス的なものが、
なんとなく分かっているようで分かっていなかった。
"through"には「成し遂げる」というニュアンスが多く含まれる。
「ずっと探していたけど見つからない」という感じですが、
そこにはきっと彼女の「本心」が見えないという意味があるのだと。

"meadow"の話はCD-Rの記事(こちら)でしましたが、
今回もやっぱり英語の歌詞に引き寄せて考える僕がいました。

マークさんは日本語でこの本を書いており、母国語の英語で
書いて翻訳しているのではないというのはすごいなと。
「実践」のあとがきでマークさんは、前著つまりこの本から
四半世紀が経って自分の日本語は少しはよくなったと思う
と書いていましたが、もうこの頃から学術的ではない
文章を書くには十分すぎるほどだったとあらためて思いました。

このさらに前、「続」がつかないものもかつて読みましたが、
今はもう家の中を探すのが大変だから、買い直して読むかな。
実はこれも買い直したものでした。
英語の本を読むと、英語以前に言葉についての考え方に
大いに刺激を受けるのがいいですね。



☆2冊目



天気のしくみ
森田正光・森さやか・川上智裕
共立出版

HBCラジオ平日8時「森本毅郎のおはよう日本」、
水曜日のコメンテーターは気象予報士の森田正光さん。
そこでこの本を知り買って読みましたが、その通り、
ほんとうに基礎の基礎の「しくみ」がよく分かる1冊。
この本の売りは、各事象を説明するイラストの横に
QRコードがあって、それを読み取るとスマホなどで
動画として見ることができより理解が進むというもの。
ところが、僕は自分のi-PhoneにQRコードを読み取る
アプリを入れていないのでそこは恩恵に与れなかった。
以前auのキャンペーンでもQRコードアプリがないために
応募できなかったということもあったのですが、必要かな・・・
まあそれはともかく、この本はいつも手の届くところに置いて、
天気の話題を観たり聞いたりする度にページをめくって
覚えてゆければと思います。



☆3冊目



風のガーデン 貞三先生の花言葉365篇
倉本聰
エフジー武蔵


ドラマ「風のガーデン」を観て2ヶ月余り。
少しずつ読み進めてようやく終わりました。
幸いなことにその間にドラマに飽きることはなくて、
まだBDに焼いたのを観たいと思うことしばしば。
実際に「ガーデン」やドラマに出てくる場所にも行ったし。
ただ、残念ながら花の季節はこちらではもう終わり。
一度読んで、来年の春にはまた忘れているだろうから、
これを読み返して庭に植える花を選ぶかもしれない。



☆4冊目



写真構図のルールブック
内地秀人・福井麻衣子
マイナビ


美瑛などで風景写真を撮る機会が増えてから、
写真について考えることも増え、
もう一度この本を読み返すことにしました。
フェイスブックで彼女の知り合いのプロ写真家の方と
お友達になっていただき、その写真を拝見していると、
やはり構図は大きな要素であると再認識もしました。
例えば光が平板でつまらない時でも、構図により
面白く見せる写真を撮ることができる、と。
ただし構図については、自分で撮っていても、
特に焦って撮った時など、何か居心地悪さを感じる
というものが誰にでもあると思います。
人間、「観る」方の能力はそうとう高いものがあるけれど、
それを実際に自分で表現するとなるとまた別の能力が必要。
僕はそんな風に思うのですが、そうしたとっ散らかった考えを
まとめるためにも本を読むことは必要だと考えます。
それはもちろん写真についてのみならず。
この本は自然風景写真のみならず、人物、街中や
テーブルフォトなども考察の対象として挙げられています。
例えば「放射」「S字」「黄金比率」などといった技法の説明では
写真に線を引いてどこにものを配せばよいかを細かく
指摘してくれるのも見やすいし、一度読み通せば、
作例写真だけをさっと見直すことができるのもいいです。
手元に置いておいて何度も目を通したい1冊ですね。



続いて【guitarbirdの書架より】






100問100答 クジラの謎イルカの秘密
宮崎信之(監修)
河出書房新社

今日は海が見える場所、八雲に行って来ました。
冒頭の虹と最後のJR車両の写真はそこで撮りました。
海を見ながら、クジラやイルカ、アザラシはいないかなぁと。
そこで思い出したのがこの本。
家のいつも目に留まる場所に置いてあって、
また読みたいまた読みたいとずっと思っていますが、
これで勢いがつくか?
一問一答形式の本で読みやすく内容も分かりやすい。
少しずつ読み進めるにもいい本です。
帯に書いてある項目を書き出します。
●クジラといるかはどこが違うのか?
●クジラはなぜジャンプする?
●ザトウクジラはなぜ歌を歌うのか?
●潮吹きは何を吹き上げているのか?
●クジラは潜水病にならないのか?
●イルカと会ったらどうすればよいか?
●クジラの祖先はどんな動物だった?
●イルカは人間の心を癒せるか?
興味をそそられる話ばかりですよね。



最後は購入して未読の本を3冊ほど。





日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語
山崎晴雄、久保純子
講談社ブルーバックス


昔からこういう本を待っていた。
書店の平台で見つけた瞬間そう思いました。
どうして日本列島は今のような状態なのか。
知りたいですよね。
まだ購入前にぱらぱらと中を見ただけですが、
期待が高まっています。






私の好きな曲
吉田秀和
ちくま文庫


吉田秀和さんが亡くなられてすぐに購入した未読のこの本。
はて、いつ亡くなられたんだっけと調べると、なんと2012年。
ええっ、5年も、ほんとうに齢をとると月日の経つのが早いこと。
最初2曲分の話だけ読みましたが、これは実際にその曲を
聴きながら読みたいと思いつついまだできず。
少し前に丸谷才一さんの本を読みましたが、そこでも
吉田秀和さんについて触れられていて、その時にも
またこの本を読むのを再開しようかと思ったのですが・・・






文庫手帳2018
安野光雅
ちくま文庫


未読というか・・・毎年購入しているこれ、買いました。
そして毎年のように来年はこれを活用しようと思うのですが、
2017は今のところ真っ白なままです・・・
ちくま文庫2冊紹介しましたが、はい、密かなファンなんです。


02


八雲の写真、虹についてもう1枚。

札幌発函館行き特急「北斗」。
雨の中流し撮り、そこそこいい感じで撮れましたが、
左端に橋の欄干の一部が入ってしまって残念。

今日はこの後晴れて虹が出ました。

さて、11月もなんとか4冊読んで記事を上げたいです。


あ、最後に忘れてた・・・
2日に犬たちを撮影して、写真を追加させていただきますね。





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