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今月の読書です。
もう11月なので、正確には「先月の読書」ですが・・・
2017年10月は4冊、再読もあります。
☆1冊目
続日本人の英語
マーク・ピーターセン
岩波新書
先月読み返した「実践 日本人の英語」の前著というべきか。
かつて読んだことは覚えているけれど、内容は覚えていない。
それもそのはずというか、これ刊行されたのは1990年、
大学生の「乱読」時代だから覚えているわけがない。
ということでほぼ新しい本と同じ感覚で読みましたが、
「実践」がその通り英文ライティングの実践的なこつを説いて
いるのと違い、こちらは英語の考え方を日本人に理解して
もらうことを主眼として書かれた本であると読みました。
もちろん「実践」でもそれがベースにはなっていますが、
今回は例文は少なくマーク・ピーターセンさんの説明により
進められています。
ここで僕は、"through"の使い方がよく分かりました。
ビートルズにもI'm Looking Through Youという曲がありますが、
中学の頃からずっと、この、"through"のニュアンス的なものが、
なんとなく分かっているようで分かっていなかった。
"through"には「成し遂げる」というニュアンスが多く含まれる。
「ずっと探していたけど見つからない」という感じですが、
そこにはきっと彼女の「本心」が見えないという意味があるのだと。
"meadow"の話は
CD-Rの記事(こちら)でしましたが、
今回もやっぱり英語の歌詞に引き寄せて考える僕がいました。
マークさんは日本語でこの本を書いており、母国語の英語で
書いて翻訳しているのではないというのはすごいなと。
「実践」のあとがきでマークさんは、前著つまりこの本から
四半世紀が経って自分の日本語は少しはよくなったと思う
と書いていましたが、もうこの頃から学術的ではない
文章を書くには十分すぎるほどだったとあらためて思いました。
このさらに前、「続」がつかないものもかつて読みましたが、
今はもう家の中を探すのが大変だから、買い直して読むかな。
実はこれも買い直したものでした。
英語の本を読むと、英語以前に言葉についての考え方に
大いに刺激を受けるのがいいですね。
☆2冊目
天気のしくみ
森田正光・森さやか・川上智裕
共立出版
HBCラジオ平日8時「森本毅郎のおはよう日本」、
水曜日のコメンテーターは気象予報士の森田正光さん。
そこでこの本を知り買って読みましたが、その通り、
ほんとうに基礎の基礎の「しくみ」がよく分かる1冊。
この本の売りは、各事象を説明するイラストの横に
QRコードがあって、それを読み取るとスマホなどで
動画として見ることができより理解が進むというもの。
ところが、僕は自分のi-PhoneにQRコードを読み取る
アプリを入れていないのでそこは恩恵に与れなかった。
以前auのキャンペーンでもQRコードアプリがないために
応募できなかったということもあったのですが、必要かな・・・
まあそれはともかく、この本はいつも手の届くところに置いて、
天気の話題を観たり聞いたりする度にページをめくって
覚えてゆければと思います。
☆3冊目
風のガーデン 貞三先生の花言葉365篇
倉本聰
エフジー武蔵
ドラマ「風のガーデン」を観て2ヶ月余り。
少しずつ読み進めてようやく終わりました。
幸いなことにその間にドラマに飽きることはなくて、
まだBDに焼いたのを観たいと思うことしばしば。
実際に「ガーデン」やドラマに出てくる場所にも行ったし。
ただ、残念ながら花の季節はこちらではもう終わり。
一度読んで、来年の春にはまた忘れているだろうから、
これを読み返して庭に植える花を選ぶかもしれない。
☆4冊目
写真構図のルールブック
内地秀人・福井麻衣子
マイナビ
美瑛などで風景写真を撮る機会が増えてから、
写真について考えることも増え、
もう一度この本を読み返すことにしました。
フェイスブックで彼女の知り合いのプロ写真家の方と
お友達になっていただき、その写真を拝見していると、
やはり構図は大きな要素であると再認識もしました。
例えば光が平板でつまらない時でも、構図により
面白く見せる写真を撮ることができる、と。
ただし構図については、自分で撮っていても、
特に焦って撮った時など、何か居心地悪さを感じる
というものが誰にでもあると思います。
人間、「観る」方の能力はそうとう高いものがあるけれど、
それを実際に自分で表現するとなるとまた別の能力が必要。
僕はそんな風に思うのですが、そうしたとっ散らかった考えを
まとめるためにも本を読むことは必要だと考えます。
それはもちろん写真についてのみならず。
この本は自然風景写真のみならず、人物、街中や
テーブルフォトなども考察の対象として挙げられています。
例えば「放射」「S字」「黄金比率」などといった技法の説明では
写真に線を引いてどこにものを配せばよいかを細かく
指摘してくれるのも見やすいし、一度読み通せば、
作例写真だけをさっと見直すことができるのもいいです。
手元に置いておいて何度も目を通したい1冊ですね。
続いて【guitarbirdの書架より】
☆
100問100答 クジラの謎イルカの秘密
宮崎信之(監修)
河出書房新社
今日は海が見える場所、八雲に行って来ました。
冒頭の虹と最後のJR車両の写真はそこで撮りました。
海を見ながら、クジラやイルカ、アザラシはいないかなぁと。
そこで思い出したのがこの本。
家のいつも目に留まる場所に置いてあって、
また読みたいまた読みたいとずっと思っていますが、
これで勢いがつくか?
一問一答形式の本で読みやすく内容も分かりやすい。
少しずつ読み進めるにもいい本です。
帯に書いてある項目を書き出します。
●クジラといるかはどこが違うのか?
●クジラはなぜジャンプする?
●ザトウクジラはなぜ歌を歌うのか?
●潮吹きは何を吹き上げているのか?
●クジラは潜水病にならないのか?
●イルカと会ったらどうすればよいか?
●クジラの祖先はどんな動物だった?
●イルカは人間の心を癒せるか?
興味をそそられる話ばかりですよね。
最後は購入して未読の本を3冊ほど。
★
日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語
山崎晴雄、久保純子
講談社ブルーバックス
昔からこういう本を待っていた。
書店の平台で見つけた瞬間そう思いました。
どうして日本列島は今のような状態なのか。
知りたいですよね。
まだ購入前にぱらぱらと中を見ただけですが、
期待が高まっています。
★
私の好きな曲
吉田秀和
ちくま文庫
吉田秀和さんが亡くなられてすぐに購入した未読のこの本。
はて、いつ亡くなられたんだっけと調べると、なんと2012年。
ええっ、5年も、ほんとうに齢をとると月日の経つのが早いこと。
最初2曲分の話だけ読みましたが、これは実際にその曲を
聴きながら読みたいと思いつついまだできず。
少し前に丸谷才一さんの本を読みましたが、そこでも
吉田秀和さんについて触れられていて、その時にも
またこの本を読むのを再開しようかと思ったのですが・・・
★
文庫手帳2018
安野光雅
ちくま文庫
未読というか・・・毎年購入しているこれ、買いました。
そして毎年のように来年はこれを活用しようと思うのですが、
2017は今のところ真っ白なままです・・・
ちくま文庫2冊紹介しましたが、はい、密かなファンなんです。
02
八雲の写真、虹についてもう1枚。
札幌発函館行き特急「北斗」。
雨の中流し撮り、そこそこいい感じで撮れましたが、
左端に橋の欄干の一部が入ってしまって残念。
今日はこの後晴れて虹が出ました。
さて、11月もなんとか4冊読んで記事を上げたいです。
あ、最後に忘れてた・・・
2日に犬たちを撮影して、写真を追加させていただきますね。