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今朝は1年で何日かしかない貴重な朝。
スノーシューなしで雪山を歩ける日でした。
冬の終わり頃、最高気温が5度以上になった後、
氷点下に冷え込むと、一度表面が解けた雪がまた固まる。
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そんな朝だけは、僕くらい重たい人間でも、
長靴でも雪が沈まずに歩けるようになるのです。
最初はもちろん、いつか埋まるのではと不安ですが、
今朝はもう完璧、沈むことすらないくらい凍っていました。
嬉しくて、道を外れた山の中を歩き回りました。
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幸先よくアカゲラの雌を発見。
いつもなら遠くの道から双眼鏡で眺め、
遠くて撮れないと諦めるところが、
今朝は近くまで歩いてゆくことができた。
近すぎたのか、すぐに逃げてしまいましたが・・・
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食べていたのはヌルデの実。
塩分が多く含まれ、鳥たちには貴重な冬の食料。
昨秋はこの実が豊作でしたが、さすがにもうだいぶ食べられ、
残っている実が少ないですね。
写真04でアカゲラがぶら下がるようにしてついばんでいたのは、
取りやすい場所の実がもうほとんどないのでしょう。
アカゲラちゃんには、、お食事中失礼したかな。
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いつもと違う場所を歩くと、いつもと違うことに気づく。
タラノキ、先だけ色が違うのは、昨年伸びたシュート。
1年でだいぶ伸びるんだなあ。
そしてこのタラノキ、夏場は笹薮の中にあって誰もタランボを
取りに来ないので、無事伸びている、というわけ。
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シナノキの種子。
竹とんぼのように風を受けて回りながら散布される種子
まだ残っていました。
つまり、まだ本来の役割を果たしていない、ということ。
この木は4mほどしかない幼木、まだまだ勉強が足りないのかな。
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イヌエンジュの樹皮は変った色合いと形なんだなあ。
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このミズナラ、A公園とAの森ではいちばん幹回りが大きい樹。
この木も夏期は笹薮の中、会いに行くのは冬の楽しみです。
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沢を見下ろす場所にも行ってみました。
小さくて雨が少ない夏は水がほとんど枯れる沢ですが、
それでもこの場所から水面まで高低差15mはある。
ここは冗談抜きで雪崩に注意でしたが、今朝この頃は
まだ1℃とあまり気温が上がっておらず、大丈夫でした。
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あっ! 白蛇! ホワイトスネイクだ!
なんて、「雪地蔵」、つる植物に雪が着いたものですが、
これはなかなか見事な白蛇だと感心しました。
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しかし、ひとつだけ困ったことが。
マーサの前足、雪玉が大きく着いていますね。
0℃以上になると、犬の毛に雪玉が着く。
車に乗る前、家に入る前に雪玉を落とさないとならない。
そんな季節になってきました。
マーサも途中止まっている間、自分で雪玉をとろうと
しきりに足を舐めていました。
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一方、短毛のハウにはその心配が要りません。
見た目は寒そうですけどね、毛が短いラブちゃんは。
ただし、今朝は綱に雪が凍り付いていました。
ちなみにこれや毛玉のメカニズムは、
温度が高い毛や綱に接した雪が一度解けて水になり、
一方温度が低い空気に触れると再び凍る、というもの。
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この景色も冬ならでは。
今日は二十四節気「雨水」。
降るものが雪から雨に変わる頃。
暦は正直というか、今日は実際に夕方、にわか雨が降りました。
しかし、最新の予報では日曜は雨ではなく雪に変わりました。
明日も最高気温は4度まで上がり、
昼間は少し暖かいと感じられるようになりました。
そこで二句
固雪に足跡残す雨水かな 樹翔
ぬるで喰う赤啄木鳥追いし雨水かな
長靴で雪山歩き、まだ何回かできるかな。
春までの楽しみです。
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最後は、車で待っていたポーラも加わって3ショットなのでした。