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2016年12月12日

クリスマスにヤドリギを

01
クリスマスにヤドリギを

今日はクリスマスとヤドリギのお話です。

日本ではあまり結びつかないものですが、
欧米ではとっても大事なアイテムなのです。
特に若い男女にとっては。

先ずはヤドリギについての豆知識をまとめました。


02 ヤドリギがたくさんついたハルニレの木
クリスマスにヤドリギを

●ヤドリギとは?
ヤドリギは旧ヤドリギ科、
現APG植物分類体系ではビャクダン科に属する常緑低木、
高さ最大100cm。
その名の通り他の樹木に寄生し、
自身で地面に根を張って生きてゆくことはできない。
主に落葉広葉樹に寄生し、北海道ではハルニレ、
シラカンバ、イタヤカエデに特に多く見られる。
秋に黄色い実(液果)がなりますが、僕が住んでいる札幌周辺で
よく見られるのは赤い実がなる変種アカミノヤドリギ。
札幌近辺では黄色い実がなるヤドリギはとても少ないと、
僕の周りの植物に詳しい人はみなそう言います。
つまり、札幌では「変種」の方が「普通」なんですね。


03 アカミノヤドリギ
クリスマスにヤドリギを


●親木=宿主に影響はないの? 
ヤドリギは親木=宿主に根を下ろし多少養分はもらいますが、
自身も光合成し養分を作るため、親木に与える直接的な影響は
無視できるほど少ないと考えられています(諸説あり)。


●ヤドリギの実が大好きなヒレンジャク 
ヤドリギの実はヒレンジャクやキレンジャクが大好物、
ヒヨドリも食べます。
実は「液果」で、ゼリー状の物質に緑色の種子
数個がくるまれています。
この種子は鳥の体内で消化されずそのまま排泄され、
鳥が移動した先の木に糞として落ちることで散布され
芽が出て育ちます。
ヤドリギが生きていく上で、実を食べて種子を運んでくれる
ヒレンジャクなどの鳥たちは欠かせない存在です。


04 アカミノヤドリギの実を食べるヒヨドリ
クリスマスにヤドリギを

●ヤドリギとカラスの巣の違い
木の枝を積み重ねて作られたカラスの巣は遠くから見ると
ヤドリギに似ています。
しかし、決定的な違いがひとつ。
カラスの巣は必ず幹と枝が分岐する部分に作られるのに対し、
ヤドリギは多くは枝につきます。
ただ、ヤドリギは分岐部分にもつきますが、
カラスの巣はお皿型で上があまり盛り上がっていないのに対し、
ヤドリギはアフロヘアのようにこんもりとなるので見分けられます。
もうひとつ、同じ木の近い位置に2つ以上あれば
カラスの巣ではなくヤドリギです。


05 これはカラスの巣
クリスマスにヤドリギを

●さて本題、ヤドリギとクリスマスの関係
欧米ではヤドリギはクリスマスの飾りによく使われ、
「ヤドリギの下では、男性が女性にキスをしてもいい」
と言われています。
ヤドリギは英語で”mistletoe”(ミッス(トッ)ルトウ)、
欧米のクリスマスソングの歌詞によく出てきますが、
クリスマスには男女の仲が上手くいくようにという
「おまじない」として飾られるのでしょう。

なおヨーロッパのセイヨウヤドリギは実がクリーム色で、
季節になると飾りとして販売されるそうです。
日本ではあまりないですが、ネットではちらほらと情報を見ます。
でも、クリスマスに飾るならアカミノヤドリギの方がいいのでは?
緑の葉に赤い実、まさにクリスマスカラーだから。


●でも、ヤドリギって・・・
ヤドリギは普通は高いところにあって手が届かないし観察も大変。
だけど欧米では昔から飾りに使われ売られてもいる。
はしごで取るにも高すぎるし、ヤドリギが売れるほど
木が毎年自然に倒れたり風で落ちたりというのも考えにくい。
どのように手に入れたか想像すると、昔は、薪のために
切り倒した木についているものを利用したのではないか
という考えに至りましたが、どうでしょうか?


06 落ちていたヤドリギ、実はついていなかった
クリスマスにヤドリギを

☆クリスマスソングとヤドリギ

先日、「2016年のクリスマスCD」という記事(こちら)を上げました。
そこで取り上げた23曲のうち以下の6曲において
"mistletoe"=ヤドリギが歌詞に出てきます。
およそ1/4ですね。

・Christmas All Over Again
・All I Need Is Love
・All I Want For Christmas Is You
・I'll Be Home For Christmas
・Merry Christmas Baby
・This Christmas

また、ロック系クリスマスアルバムでよく録音される
The Christmas Song (Chestnuts Roasted Over An Open Fire)
にも"mistletoe"が出てきます。
この曲はぜひ入れたかったのですが、他の曲とアーティストとの
兼ね合いで今回は泣く泣く断念していたもので、
ここでは触れさせていただきました。

では先ずはその曲をクリスティーナ・アギレラの歌で。




The Christmas Song (Chestnuts Roasted Over An Open Fire)
Christina Aguilera

1'02"

"Everybody knows a turkey and some mistletoe"

クリスマスに欠かせないものを挙げていますね。


続いて件の6曲をもう一度聴いてみます。




Christmas All Over Again
Tom Petty & The Heartbreakers

1'38"

”Put your body next to mine
Underneath the mistletoe we go, we go

この曲はキッスをしたくてヤドリギの下に行こうと誘い、
曲が盛り上がる(特にギター)のがなんだか可笑しい。
トムさん若いなあって(笑)。






All I Need Is Love
Cee Lo Green

2'24"

”Diamonds on my mistletoe”

恰幅のいいシーロー・グリーンが「ヤドリギにダイヤモンド」
なんて歌うと様になっていますね。
ある意味恐い、とも言えるかもですが・・・






All I Want For Christmas Is You
Mariah Carey

1'52"

”And I'm just gonna keep on waiting
 Underneath the mistletoe”


うら若きマライアは、ヤドリギの下で待っていたんですね。
(正直、今のマライアはこの頃とは別人のようなイメージ・・・)






I'll Be Home For Christmas
Sheryl Crow

1'59"

”There'll be snow and mistletoe”

この曲はクリスマスにはどうしようと未来のことを
歌っているわけで、雪があればいい、ヤドリギもほしい、
と言っているのでしょう。





Merry Christmas Baby
Bruce Springsteen & The E. Street Band


1'28"

”And I feel just like I want to kiss you
 Underneath my mistletoe”

来たぞ来た来たボスが来た!
トムさんより強烈にキッスしたいアピール!
「そして君にキスしたい、うちのヤドリギの下でね」
僕は今年ボスのこの曲にハマっております、はい。

また、こうしてみると"underneath +++ mistletoe"というのは
ひとつの定型句になっていることが分かりますね。






This Christmas
Donny Hathaway

0'15"

"Hang all the mistletoe
 I'm gonna get to know you better"

実は"mistletoe"という単語はこの曲で気づいて知りました。
もっとも最初に聴いたのはキャロル・キングのでしたが、
その後すぐにオリジナルのダニー・ハサウェイも買いました。


07 ヤドリギの実が大好きなキレンジャク
クリスマスにヤドリギを

ヤドリギを少しだけ身近に感じていただけたでしょうか。

たまに地面に落ちているヤドリギを見つけたら、
ぜひ拾い上げて観察してみてください。
見た目「茎わかめ」を大きくしたような
黄色みの強い緑色をしていて意外ときれいですよ。
僕なんか見つけると喜び勇んで拾い上げますよ(笑)。

最近はほんとうにクリスマスソングばかり聴いています。
車のCD-Rは先日の通りですが、もう1枚作ろうかとも。

家では今年はこれらを25枚連装CDプレイヤーに入れっ放し。
・サラ・マクラクラン
・ロッド・スチュワート
・キャロル・キング
・ビリー・アイドル
・REOスピードワゴン
・ザ・ブランド・ボーイズ・オヴ・アラバマ&タジ・マハール


サラはフルで聴くのは久し振りですが、やはり素晴らしい。
僕にクリスマスアルバムを教えてくれた1枚だから。


最後は3ショットにて

08
クリスマスにヤドリギを








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この記事へのコメント
ヤドリギとクリスマスの話題について、私は昨年のブログに取り上げようとおもっていたのですが、肝心のヤドリギの画像がなかったので、今年のクリスマス時期にアップしようと思っています。
しかし、こんなにたくさんのクリスマスソングにヤドリギが登場するんですね。
Posted by fagus06 at 2016年12月14日 08:30
fagus06さん、こんばんわ
ヤドリギの画像がなかったとのことですが、fagusさんがよく行かれる
場所にはあまりヤドリギはないのですねきっと。
A公園は数えながら歩けるくらいたくさんあります。
今年は記事上げられるんですね、楽しみにしております。
クリスマスソングの"mistletoe"ですが、ほんと多いですね。
みんな若いですね(笑)。
Posted by guitarbirdguitarbird at 2016年12月14日 18:53

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